HERP Trustは株式会社HERPが提供するオンライン完結型のリファレンスチェックサービスです。ITreviewでの満足度は4.6、BOXILでの評価は4.71と、いずれも高い水準にあります。一方で、質問設計の難しさやATS連携時の操作性など運用面での注意点も口コミで指摘されています。リファレンスチェックの依頼が回答者の負担になることを、候補者が申し訳なく感じるケースも多く、ツールの機能だけでなく運用設計が評判を左右するといえます。本記事では口コミの分析に加え、料金プランの比較や導入ステップなど実務に役立つ情報を整理しています。
目次
HERP Trustの口コミで多い良い評判
HERP Trustの良い評判は大きく3つの軸に集約されます。サポートの迅速さ、UIのわかりやすさ、そして回答の回収スピードです。各口コミプラットフォームでの評価は以下の通りです。
| プラットフォーム | 総合評価 | 口コミ件数 |
|---|---|---|
| ITreview | 満足度 4.6 | 12件 |
| BOXIL | 評価 4.71 | 14件 |
※評価や件数は各サイトの表示時点のもので変動する可能性があります。
特にサポート品質とUIの使いやすさが繰り返し言及されています。それぞれの評価ポイントを詳しく見ていきましょう。
サポートが早いという声
最も多く言及されるのがサポート対応のスピードと丁寧さです。問い合わせから24時間以内にサービス登録から見積もり取得までを一気に進められたという口コミもあり、急ぎの採用案件にも対応できる体制がうかがえます。
用意されているサポートチャネルは以下の3つです。
- チャットサポート(即時対応)
- 電話相談
- キックオフMTGや振り返りMTG(定額プラン)
サポートが手厚いことで質問設計の負担が軽くなるという側面もあり、初めて導入する企業にとって大きな安心材料になります。
UIがわかりやすいという声
操作画面のわかりやすさも高く評価されています。範囲選択から連絡方法まで迷うことなく進められた、文面がテンプレ化されていて業務が簡略化されたといった声が挙っています。
UIがシンプルであることは、採用担当者の入れ替わりがあっても引き継ぎがスムーズになるという運用上のメリットにもつながります。属人化しにくい設計は組織として安定的に運用していくうえで重要なポイントです。
回答率と回収スピードに関する声
テンプレート化された文面で依頼できるため、回答取得までのリードタイムを短縮しやすいという声も見られます。一方、回収スピードは回答者の心理的負担にも大きく左右されます。この課題に対し、HERP Trustでは以下の負担軽減機能を提供しています。
- サンクスギフト:回答者にギフトコードで謝礼を送れる機能
- AIインタビュー:AI対話形式で回答の手間を軽減する機能
- レポートシェア:候補者が結果をフィードバックとして受け取れる仕組み
これらの機能により、スムーズな回収と意向低下の抑制を両立させることが期待できます。
HERP Trustの口コミで出やすい不満と注意点
高い評価が多い一方で、改善要望や注意すべきポイントも存在します。導入前に押さえておきたい不満は大きく3つに分けられ、いずれも事前の運用設計で回避可能です。
質問設計が難しいと感じる場面
リファレンスチェックで最も成果を左右するのが質問の設計です。曖昧な質問を並べるだけでは表面的な回答しか集まらず、役に立たなかったという不満につながりかねません。
この点についてHERP Trustでは専任コンサルタントによる質問設計支援を提供しています。質問設計を丸投げするのではなく、自社の人材要件をもとにコンサルタントと共同で作り上げる姿勢が精度の高いリファレンスにつながります。
連携や画面遷移で迷う場面
同社の採用管理システムHERP Hireと連携できる点が強みですが、万能というわけではありません。レジュメは手動でダウンロードが必要、TrustからHireに画面遷移で戻れないといった運用上の引っかかりが指摘されています。導入前に以下の点を確認しておくと不満を減らしやすくなります。
- 自社の採用フローと連携範囲が合っているか
- 通知やレポートの表示方法が運用担当者にとって見やすいか
- レジュメの添付やメール文面のカスタマイズが必要か
回答の質を最大化するために意識すべきポイント
回答内容の質をもっと上げられるとうれしいという指摘もあります。負担を感じた回答者は回答を簡略化する傾向があるため、質を高めるには以下の対策が考えられます。
- 依頼先の選定:候補者と近い関係の上司や同僚を指定する
- 質問数の最適化:カテゴリを絞って聞く
- 心理的圧力の軽減:第三者として中立的な立場を明示する
- 負担軽減機能の活用:サンクスギフトやAIインタビューを利用する
HERP Trustでできることと特徴を整理
HERP Trustの主要機能がどのような採用課題の解決に寄与するかを一覧にしました。
| 機能 | 概要 | 解決する課題 |
|---|---|---|
| 推薦者の本人確認 | 氏名や略歴の確認 | なりすまし防止と信憑性担保 |
| チャット追加質問 | 回答後にDMで追加ヒアリング | 曖昧な情報の深掘り |
| 公開質問やレポートシェア | 候補者がフィードバックを閲覧可能 | 候補者体験の向上と辞退抑制 |
| サンクスギフト | 推薦者にギフトコードで謝礼を送付 | 回答者の負担軽減と回収率向上 |
| AIインタビュー | AI対話形式で回答を取得 | 回答の手間削減と質の安定化 |
| 採用コンサルレポート | アルゴリズム分析とコンサルコメント | ミスマッチ低減と面接精度向上 |
| HERP Hire連携 | ATS上で一元管理 | 入力の手間を省き、管理を効率化 |
| バックグラウンドチェック | 職歴や学歴や反社チェック等 | 経歴詐称やコンプライアンスリスクの検知 |
単なる調査ツールではなく採用プロセス全体を支える設計になっている点が特徴です。
推薦者の本人確認となりすまし対策
信頼性を支える中核が推薦者の本人確認です。システム上で推薦者の氏名や略歴を確認できる仕組みが整っており、なりすましによる不正を防止できます。ただし本人確認だけでリスクを排除できるわけではないため、依頼先の選定や具体的なエピソードを引き出す質問設計とセットで運用することが重要です。
追加質問で深掘りする流れ
回答を受け取った後にチャットで追加質問を行うことができます。事実確認から行動の詳細、結果、再現性という流れで深掘りすると有効です。ただし追加質問が多すぎると回答者の負担が増すため、補足的な確認に留めるのが望ましい運用です。
バックグラウンドチェックで確認できる範囲
オプションとして大手信用調査会社の産通と提携したバックグラウンドチェックを利用できます。確認できる範囲は以下の通りです。
- 職歴調査:在籍年数や役職や退職理由など(現職は除く)
- 学歴調査:在籍期間や取得学位など(高校以前は除く)
- 資格調査:主催サイトへの照会
- データ調査:犯罪歴や不適切なSNS投稿、反社チェックなど
調査結果だけで採用の可否を判断するものではなく、判断材料の一つとして位置づけることが大切です。
HERP Trustの料金プランと費用感
料金は情報ソースによって表記差があるため、最終的な費用は必ず問い合わせで確認してください。以下は各サイトに掲載されている参考価格の整理です。
| 項目 | ITreview | BOXIL | ITトレンド |
|---|---|---|---|
| チケットプラン | 25,000円/回(税抜) | 25,000円/名〜 | 15,000〜30,000円 |
| 定額プラン | 15,000円/月(税抜) | 15,000円/月 | 月額50,000〜100,000円 |
| 初期費用 | 記載なし | 0円 | 0円 |
チケット制と定額制の選び方
チケットプランはスポットで1〜2名実施したい場合やお試し導入に向いています。定額プランは毎月継続的に実施する場合に単価を抑えられ、コンサルタントの継続支援も含まれるため本格運用に適しています。月の採用人数が数名ならチケット制、コンスタントに採用しているなら定額制が有力な選択肢です。
月額料金以外にかかる費用
初期費用は0円と明記されているケースが多く導入ハードルは低めですが、月額料金以外にもバックグラウンドチェック等のオプション費用や社内での運用工数が発生します。選考工程が一つ増えることによる採用リードタイムへの影響も含めて事前に検討しておくことが大切です。
オプション費用が増えるケース
バックグラウンドチェックのオプションは幅広い項目をカバーしていますが、すべてのポジションに一律で適用するとコストが膨らみます。役員候補や情報システム担当など対象職種を絞って運用するのが現実的です。また取得する情報は個人情報にあたるため候補者本人の同意が必須となります。
HERP Trustの導入から運用までの流れ
導入から実施までの流れを6つのステップで整理します。
- 導入目的と対象の決定:ミスマッチ低減などの目的を明確化し対象職種を決める
- 質問テンプレートの設計:人材要件から逆算して設問を作成
- 候補者への同意取得と説明:目的を丁寧に伝え不安を解消する
- 候補者が推薦者に依頼:テンプレ文面で依頼しサンクスギフト等も設定
- 推薦者がWebフォームで回答:必要に応じてチャットで追加質問
- レポート受領と面接への活用:コンサルコメント付きレポートを活用
特に重要なのはステップ1〜3の導入前の準備です。
導入前に決めること
導入の成否は事前の設計にかかっています。目的、対象、回収期限、依頼先の範囲、同意取得とデータ管理のルールの5項目は最低限決めておく必要があります。回収期限と質問数は回答者の負担感に直結するため、配慮をセットで行うことが候補者体験を守るうえで大切です。
効果的な質問テンプレの作り方
質問テンプレートは人材要件から評価項目、質問の順で設計すると目的に合った回答を得やすくなります。勤務状況の確認、人物像、スキルの3分類をベースにし、職種ごとにカスタマイズすることで精度が上がります。専任コンサルタントがドラフト作成から支援してくれるため、初めてでも取り組みやすい環境です。
結果の読み解きと面接への落とし込み
システム独自のアルゴリズム分析とコンサルタントのコメントが添えられたレポートが届きます。活用方法としては、事実整合性の確認、懸念点に対する最終面接での深掘り、入社後のオンボーディング設計への反映の3つが考えられます。調査結果のみを理由とした内定取り消しには慎重さが求められます。
HERP Trustの導入が向く会社と向かない会社
すべての企業に最適というわけではないため、導入効果が出やすい条件と慎重に検討すべきケースを整理します。
早期のミスマッチを防ぎたい成長企業やスタートアップ
導入効果が出やすいのは、採用の失敗コストが大きく選考スピードも重視する成長企業やスタートアップです。候補者体験を損なわずに短期間で情報を取得してミスマッチを減らせる点は、成長企業の要求と合致しています。マネージャー候補や事業責任者などリスクが高いキーポジションで特に費用対効果が出やすい傾向があります。
導入を控えたほうが良いケースと他社ツールという選択肢
以下のような場合は導入を慎重に検討したほうが良いかもしれません。
- 候補者が現職に知られたくない状況にあるケース
- 選考工程を追加することで候補者の離脱が起きやすい環境
- 回答者負担を軽減する運用設計を行う余裕がない場合
他社ツールと比較する場合は、質問テンプレートの充実度やサポート体制などの軸で各サービスを評価すると整理しやすくなります。複数サービスの資料を取り寄せて比較することをおすすめします。
小さく始める現実的な導入パターン
導入に迷っている場合は、チケットプランで1〜2名のキーポジションに絞って小さく始めるアプローチが有効です。候補者への説明やサンクスギフトの設定なども初回から行い運用の型を固めます。効果が確認できたら定額プランへ移行し、AIインタビューなどの機能も段階的に導入していくのが長く使い続けるためのポイントです。
